こんにちは。石本です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今日はカマタマーレ讃岐 vs FC今治の試合をみていきたいと思います。
今回は
【勝負を分けた、隙をつく、隙をつかれない、フィニッシュのコース】
ということでみていきたいと思います。
入場者数 3044人
フォーメーション 1-3-4-2-1-(讃岐)1-4-3-3(今治)
試合結果 カマタマーレ讃岐 0-1 FC今治
得点者
65分 ラルフ セウントイェンス
1.噛み合わせ
まずは噛み合わせを見てみたい。
讃岐は1-3-4-2-1で、今治が1-4-1-2-3布陣。
お互いのプレッシング、ビルドアップをみてみると、誰がボールを持ったときは、誰がプレスをかけるかが整理されており、守備に関してはとにかく、強度を高め、相手の自由を奪うという球際の強さ、迫力があった。
その強度の中での一瞬のマークのズレが生じ、ボールに対しては誰がいくのかという間からサイドを崩し、フィニッシュまでいった40分のシーン
2.攻撃は最大の防御
お互い、気持ち的に決して引くことなく、四国ダービーにふさわしい戦い方をみせてくれた。
強度の高いプレスをポジショニングの原則からテンポよく回避していく
・基点、動点/幅と深み/エリアの原則
①前向きのトライアングルを形成(縦方向にパスを出しやすくし、縦パス後素早いサポートを可能とする)
②横向きのトライアングを形成(プレーを継続する、ボールを保持する)
③縦と横を合わせてダイヤモンドシェイプを形成する(グループでの幅、深みをつくり、相手を動かしスペースを突いたり、スペースをつくる)
その流れから、個の優位性をいかした近藤のシザースフェイントからのクロスを攻め上がっていた野口が折り返し、ラルフが押し込む
逆サイドバックがゴール前まで攻め上がるのが、今治スタイル。相手が下がってこなければ、数的優位になるし、下がってくれば、相手のカウンターを防ぐことになる。
つまり攻撃は最大の防御となる。
3.インテンシティ&クオリティ
一方、確実に順位を伸ばしている讃岐。昨年までの最下位争いのチームではない。プレス強度、攻撃のプレーの質、ハードワーク、球際とインテンシティ(強度)、クオリティ(質)が非常に高くなっている。
15分、素晴らしいサイドチェンジから精度の高いクロス。GKの正面でなければ確実にネットを揺らしていたシーン。
後半アディショナルタイム、パワープレーからのフィニッシュ。これもまたGK修行のファインセーブがなければ、決まっていた。
向上しているチームには理由がある。最後の最後までどちらに転ぶかわからないゲームとなった試合、勝ち点3を持って帰れた今治はとても大きい。
まとめ
今回は
【勝負を分けた、隙をつく、隙をつかれない、フィニッシュのコース】
ということでみていきました。
内容は
1.噛み合わせ ⇒ 噛み合わせに対応したプラン対策
2.攻撃は最大の防御 ⇒ 数的優位か、カウンター阻止か
3.インテンシティ&クオリティ ⇒ 強度の中でのプレーの質、後はフィニッシュのコースのみ
讃岐西村監督コメント
(ラルフ・セウントイェンス選手が入ってから)もう少し真ん中でどっしり構えて、単純に蹴ってくるかと思ったがそうでもなく、縦パスが嫌な形で入っていると思って修正しようとしていたところにクロスからの失点だった。
組織的な守備や、前からプレスをかけて前向きにボールを奪うことは、福島戦からできていたが、今日はそこが機能していなかった。攻撃に関して、意図的にボールを入れられてはいたが、もっと相手をみながらウイークポイントをつきたい。4バックにはサイドチェンジで相手を揺さぶってから、間があいたところに縦パスを入れるようなプレーをしたい。
讃岐の仮説をうまく回避できたことにより得点が生まれた。対策合戦は仮説の重要さを感じる
FC今治・橋川監督コメント
いつも通りのロースコアだった。我慢強く戦い、泥くさく1点を奪った。勝ち切ることができ、ほっとしている。チームに一体感があり、一歩一歩確実に壁を乗り越えている。
非常に粘り強く、その結果がGKのファインセーブにつながったのだと感じますね。失点を減らし、得点を増やすことがシンプルだけど、難しい。どちらかになりがちだ。ラルフの初ゴールで勝ち点3を取れたのは大きい。
仮説は大事
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