第8節 ガイナーレ鳥取 vs 愛媛FC 戦術分析【ポジショナルプレーはなぜ必要か】

戦術

こんにちは。石本です。
いつもご覧いただきありがとうございます。

今日はガイナーレ鳥取 vs 愛媛FCの試合をみていきたいと思います。

今回は
【ポジショナルプレーはなぜ必要か】
ということでみていきたいと思います。

結論 交通整理の信号機の設置

入場者数 646人

フォーメーション 1-4-4-2(鳥取)1-4-4-2(愛媛)

試合結果 ガイナーレ鳥取 1-2 愛媛FC

得点者
21分 小原 基樹(愛媛)
63分 進 昂平(愛媛)
78分 大久保 優(鳥取)

1.噛み合わせ

まずは噛み合わせをみてみたい

お互い1-4-4-2同士のミラーゲームとなっている。

このとき、ボール保持したときの信号機は「」である。

どのようにしてマークを外すのか。プレスを回避していくのか。

2.4-1-2-3可変システムでのマークずらし

前半19分のシーン。小原が先制ゴールを上げる。

このときの選手の立ち位置をみてみよう。

愛媛の選手の立ち位置が1-4-4-2から1-4-1-2-3へ変わっている

これにより、鳥取とのミラーゲームから噛み合わせが変わってくる。

それでは得点までの経過をみてみよう

ここでのポイント
・ボランチの前だがサイドバックのポジションへ
・サイドバックの忽那が右ウイングのポジションへ
・右サイドハーフの近藤が右インサイドハーフのポジションへ
・FWの松田が左インサイドハーフのポジションへ
・中盤で3対2の状況ができている
・鳥取右サイドハーフ、右サイドバック、ボランチが松田のマークで困る
進のポジションにより鳥取CBがピン止されている
・ボール状況はフリーでどこにでも蹴れる状態
・鳥取サイドバックが松田へのアプローチを狙ったところを小原が背後をとる

動画はこちら

ポジションがずれたとき、信号は「」から「」に変わる。

その青に変わるとは
①数的優位 ⇒ 人数が多い
②位置的優位 ⇒ そこに立つことで1人で複数人を困らせる
②質的優位 ⇒ 同数でも突破できる(スピード、高さ、ドリブラーなど)

同じような形からクロス攻撃もみてみたい

3.右サイド可変からのクロスの得点

次は後半61分の進の得点。

ここでも同じように右サイド可変により4-1-2-3へ。

右サイドの利用は横谷。連動して忽那が高い位置を取り、近藤はインサイドハーフのポジションへ。

その可変により、鳥取マークにずれが生じ、そのクロスからフリーになった近藤へ。

鳥取の可変の対応と二列目の飛び出しにより、そこの対応するのは4バックでは不可能なので、そのケアをする5人目は誰かという対応が決まっていなかったことで愛媛は得点することができた。

動画はこちら

まとめ

今回は
【ポジショナルプレーはなぜ必要か】
ということでみていきました。

結論 交通整理の信号機の設置

内容は
1.噛み合わせ ⇒ 1-4-4-2同士のミラーゲーム
2.4-1-2-3可変システムでのマークずらし ⇒ 可変システムからマークずらし
3.右サイド可変からのクロスの得点 ⇒ 近藤のマークは誰がみるのか

石丸監督コメント
ゲームの内容的に言えば、前半で仕留めなければいけないゲーム展開だと思います。自分たちのミスでカウンターは何本かありましたけど、もう少し自分たちからミスを見つけてアクションを起こせば崩せるシーンはかなりあった。鳥取さんがディフェンスラインの背後のコントロールがあまり上手く行っていないと予想していたので、そこを上手く突いて1点目が取れたことは狙い通りだったと思います。だけど先に点を取りましたけど、全体的には自分たちからゲームを難しくしてしまったなと。そこはクオリティや交代のところも含めてだったけど、チームとしてはもう1点取りにいかなければいけないような展開と内容だったと思います。ただ、自分たちから強度がかなり低くなってしまったなと。最後は相手のパワープレーに対して3バックに変えてなんとか逃げ切れたけど、本当はこういうゲーム展開にはしたくなかった。それでも勝ち点3を持って帰るためには仕方なかったとも思います。いまは勝ちながら自分たちを積み上げていくことが大事なので、そこはなんとかクリアできたかなと思っています。

相手の守備のミスを見つけることは多くあったが、そこを突けるクオリテイやコンディションやコンビネーションをより高めることがポイントですね。

金監督コメント
守備の整理で行くところ・行かないところをしっかり作りながらどういう風にいつもの攻撃を仕掛けるかというところがテーマではあったのですが、やはりそんな簡単なものではなく守備の意識を与えると攻撃の勢いがなくなるという戦い方に前半はなってしまったなと思います。2点目失点した後にゲームが動き始めて、その中で残りの0-2のゲームを見ると崩しながらでも今年新加入したDF4枚が粘っていました。そのような面で見ると、彼らにとってはいいゲームになったのかなと思います。勢いや力を出して負けたとなると、シーズンを始まってからずっと同じようなことを言っていますが、足りないものが我々にまだまだあるということなので、この状況からまた明日から何をしていくのか数字的に引き分ける・勝てる可能性があるゲームにしなければ勝ちはないのかなと感じました。

守備の行くところ、いかないところの整理がされると順位は上がってくると感じますね。そして監督の言われる通り、守備の意識ももちながら、攻撃の圧力を落とさないハードワークが肝になってきますね。

ポジショナルプレーはなぜ必要か。

それは、信号機の設置
今は対応されているから「」で状況を変えることが必要。
今は優位性を作れているから「」で前進する。

この信号機の設置こそがポジショナルプレーと言える。

ただ、逆に言えば、信号機をつけるということは相手もその対策を持つことができれば、対応されるという裏返しでもある。

そこに対して、別の対策を持つか。それともラウンドアバウトという信号機をつけない、駅前のロータリーのような個人の判断能力で回避していくか。

サッカーは進化している。

参考書籍

【DAZNハイライト】2022.5.25 明治安田J3 ガイナーレ鳥取 vs 愛媛FC

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