J3 第6節 FC今治 vs Y.S.C.C横浜 戦術分析 【ピストン攻撃&トランジションゲーム】なぜ、FC今治は苦戦したのか

戦術

こんにちは。石本です。
いつもご覧いただきありがとうございます。

今日はFC今治 vs Y.S.C.C横浜の試合をみていきたいと思います。3週間の間があき、いい準備と怪我人の回復ができた。少しファウル数が多いのが気になるが、非常にタフな横浜に対して堅守速攻の今治は勝ち点を積み上げることができるか。昨年の得点源の林が山形へ個人昇格したことにより得点源を失ってしまった。

堅守速攻での勝利には数少ないシュートをものにするフィニッシャーが絶対に必要となる。新加入の東家と武井は更なる覚醒なるか。

今日は
【ピストン攻撃&トランジションゲーム】なぜ、FC今治は苦戦したのか
ということでみていきたいと思います。

結論 横浜のピストン攻撃にはまった

入場者数 1658人

フォーメーション 1-4-4-2(今治)※中盤フラット 1-4-4-2(横浜)※中盤ダイヤモンド

試合結果 FC今治 1-1 Y.S.C.C横浜

得点者
36分 吉田 明生
88分 バルデマール

1.かみ合わせ

まずはフォーメーションのかみ合わせをみてみたいと思います。

横浜は中盤がダイヤモンドの形で守備に入るため、守備のスライドが結構忙しそうだったですね。ただ、相手にボールを動かされないようにするためのポイントもありました。2トップが前線に残り、バックパスを狙うということ。

トップ下が、ボランチを狙うので、2トップはセンターバックとGKのバックパスを狙い、ハイプレスをかけることができます。

つまり、後ろを使って、逆サイドに展開させないという狙いがみえます。

ダイヤモンド型の中盤はサイドチェンジのスライドにかなりのハードワークを要するので、そもそもサイドチェンジさせないという守備の仕方を構築しています。

2.今治のビルドアップ

次に今治のビルドアップをみてみたいと思います。

いつもの可変システムで、楠美がセンターバックの間に落ちて、3バック化します。FWに対して3対2+GKという状況を作れるので、優位にボールを運べると思いましたが、横浜2トップのハードワークとボランチへのパスも横浜のトップ下の選手が狙っているので少し手詰まり感がありました。

GKへのバックパスはプレッシングのスイッチとなり、うまくビルドアップができず、クリアでプレス回避する選択をした場面も少なくありません。

3.ピストン攻撃&トランジションゲーム

今回の横浜の特徴はフィジカルの強さを持ち味としたハードワークですね。

昨年ぶっちぎりで優勝した秋田のラグビー化をJ3を戦う模範にしているのではと思います。そういう意味では盛岡はラグビー化がうまくいっているチームの一つで順位も物語っています。

横浜のフィジカルをいかした戦術でピストンアタックですね。

常に同サイドで攻める。セカンドボールの拾い合い。どういうチームに優位性があるのか。

つまり、フィジカルが強い選手が多いチームに分があるということですね。

ピストンアタックというのはどういう攻撃か。

同サイドで、弾かれてもさらに同サイドにいくというもの。そうすることで、フィジカルがあるチームが優位性を持つことができますね。

本来は、同サイドに相手を固めて、逆サイドを攻略するという戦略で使われることが多いですね。

セットプレーからのセカンドボールもトランジションから起きたカウンターからの得点でしたね。

動画はこちら

つまりなぜ、苦戦したのかという答えがそこに眠っているということですね。

横浜の強みをいかした攻撃にうまくはまってしまったということ。

しかし、ボールの局面に対して強さを持っている横浜でしたが、前からうまくプレスがはまらなかったときに隙ができたりもしてましたね。

動画はこちら

そして、後半ピストン攻撃を回避し、左右にボールを動かしだすと横浜のプレスがかからなくなり、結果的に割れた守備ライン間からニューカマーのバルデマールのJリーグデビューゴールを演出することになりましたね。

動画はこちら

左右に揺さぶられると1ボランチの脇とスライドの大変さからダイヤモンド守備の攻略に成功しましたね。

途中出場の駒野がそのあたりのかわし方を上手くコントロールしたのはさすがでしたね。

守備の原則
・ファーストアプローチ
・チャレンジ&カバー
・スライド
・ラインコントロール
・集結
その逆で攻撃側は
・優先順位
・ポジショニング(深さ、幅、ギャップ)
・相手が中を閉めたら外、広がったら中
・深さをとって、ライン間を狙う
横浜のやりたい攻撃、守備に対して、うまく回避した攻撃から得点につながりましたね。たらればですが、後10分あれば、逆転できたのではと思います。

 

まとめ

今日は
【ピストン攻撃&トランジションゲーム】なぜ、FC今治は苦戦したのか
ということでみていきたいと思います。 

結論 横浜のピストン攻撃にはまった

内容は
1.かみ合わせ → 中盤がフラットとダイヤモンドで守備のはめ方に違いがある
2.今治のビルドアップ → 3バックへ可変するがハイプレスを受ける
3.ピストン攻撃&トランジションゲーム → 横浜のフィジカル勝負に持っていかれるが、終盤に回避

昨年の秋田と今年の盛岡のラグビー化がトレンドのJ3。さらに守備の強化とセットプレーなどでウノゼロでもいいので、勝ち点をつめば横浜はラグビー化を戦術として構築し順位をあげていくのではと思う。

今治もバルデマールの加入により、得点源が出来たことにより、さらに構築して波に乗りたい。

リュイス監督コメント
とても良い試合ができたと思います。
相手チームは強度が高く、試合内容もインテンシティが高く、困難な試合でした。
前半はいくつかチャンスは作れましたが決めきれず、後半は3人のDFという形で両サイドから攻撃を仕掛けました。同点まで追いつけたのは良かったですが、勝ちきれなかったのが悔やまれます。

困難な状況にも関わらず、多くのファン・サポーターの皆様にご来場いただけた事に感謝しています。
切り替えて次の試合に向けて準備したいと思います。

後半はピストン攻撃をうまく回避できたシーンが多くあり、もう少しで逆転も見えましたので、切り替えて次の試合に期待したいと思います。

YS横浜のシュタルフ監督の本のジュニアサッカープレーヤー診断も読みましたが、ジュニア向けに面白かったですね。自分のタイプはどれか。

他にも以前、YS横浜にはおっさんJリーガーもいたんですね。90分出場しようとはしない。残り10分で結果を残すことに全力を尽くすという考え方もあるんだなと勉強になりました。

次節宮崎戦
前節鹿児島に敗れはしたが、非常にいいチームですね。ピッチを広く使い、精度の高いロングパスから個人のテクニックをいかした崩しがある。今治は守備の時間が多くなりそうですね。あまり多くないとチャンスをものにすることとセットプレーの攻略がポイントになるのではと勝手に予測します。

【公式】ハイライト:FC今治vsY.S.C.C.横浜 明治安田生命J3リーグ 第6節 2021/4/25

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