J2 第10節 愛媛FC vs 新潟アルビレックス 戦術分析 【アタックパス&シュートパス】

戦術

こんにちは。石本です。
いつもご覧いただきありがとうございます。

今日は愛媛FC vs 新潟アルビレックスの試合をみていきたいと思います。連勝を積み上げる愛媛FCに対して、開幕から負けなしの新潟アルビレックス。愛媛としてはこの好調を試すには最高の相手となる新潟。勝ち点3を積み上げることはもちろん、勝ち点1としても十分に好調を維持するためには、いい条件と言える。

一方、新潟からしては、前節アディショナルタイムで同点に追いつくなど、勝負強さを発揮した。攻撃では、ポジショナルプレー&アビリティー(流動性)を軸にし、タレントの発揮で得点を積み上げる。守備では、すばやいボール奪取と、個々の球際の強さで安定を図る。

お互い、中2日で調整が難しい中、どのようなサッカーを展開し、どのような対策をしたのか。

今日は
【アタックパス&シュートパス】
ということでみてみたいと思います。

入場者数 1491人

フォーメーション 1-4-3-3(愛媛) 1-4-2-3-1(新潟)

試合結果 愛媛FC 0-2 新潟アルビレックス

得点者
12分 谷口 海斗
88分 本間 至恩

1.かみ合わせ

まずはじめに愛媛と新潟のフォーメーションのかみ合わせをみてみたいと思います。愛媛の1-4-3-3と新潟の1-4-2-3-1ですね。

両チームともセンターバックと1トップで攻撃時にプラス1作れる状況になっています。それに対して守備の時は愛媛はインサイドハーフのどちらかがプレスにかければ、1トップの吉田がボランチをケアする形になり、新潟は、トップ下が出てきたり、サイドが外切りで出てきたりしますね。

相手が出てきた時に、ロングボールで背後を狙うか、マークがずれた中盤を経由するかでプレス回避してました。

 

2.アタックパス

次に愛媛の崩しです。コーナーキック守備からのポジティブトランジション(守備→攻撃)でした。GK秋元から内田にパスが配球され、センターバックに一度戻したシーン。

さすが、撤退の速い新潟ですね。すぐに守備の構築が完成されています。ただ、ボール保持者に対しては少し時間を与えてもらえましたね。

ボールサイドに4バックが集結し、逆サイドのアイソレーション(小暮のポジション)が気になったのか、ボランチの高がサイドに下がり5バックになります。

新潟のボランチの選手が1枚になったこともあり、森谷がサイドで数的優位をつくるため、バックドア(相手の死角から駆け引きでマークを外す)でサイドに移動

森谷に対して、池田からパスが配球。前を向けましたが、新潟の星も守備を修正したため、内田にパスを戻しました。

中では、新潟ボランチがサイドに下がっているため、川村はフリーではいましたが、さらにそこを飛ばし、ウイングの小暮まで一気にアタックパス。

アタックパスとは一発のパスで局面を打開し、崩しに入るパスのこと。

とても素晴らしいパスでしたね。

アイソレーションは前回の記事も参考に

3.アタックパスからシュートパス

アタックパスからの逆サイドの背後に展開し、小暮に渡ります。小暮がドリブルに入り、ゴール前のGKとDFラインの間のスペースへシュートパス(シュートのような早いパス)を差し込みます。

早川の守備によって得点には至りませんでしたが、GK秋元からフィニッシュまでいった素晴らしい攻撃でしたね。

ここでのポイントは
・森谷のバックドア(相手の背後から駆け引き)で内田と2対1をつくる
・内田のフリーをフリーにする
・アタックパスで一気に逆サイドの小暮にパス
・小暮に対応したのが、新潟ボランチの高
・ドリブルでクロスをあげるコースをつくる
・GKとDFラインの背後に差し込むパス

自由に動き回る、中盤だが、パステンポをあげること、どの位置にサポートするかで位置的優位、数的優位を創出。

いい崩しでたね。

早川史哉選手の本も読みましたが、病から復活しとても素晴らしい選手ですね。

動画はこちら

4.粘り強い守備

攻撃だけでなく、守備の見せ所もありましたね。

新潟フリーキックの流れから、横谷のシュートブロック

ここでのポイントは
・ボールにいくとシュートコースが空いてしまう
最短距離でシュートコースへ入る

次は新潟のパスカットからネガティブトランジション(攻撃から守備)の局面。あきらめずに西岡がゴールに戻ったシーン

ポイントは
・ゴール前で2vs3の状況
・GK合わせて3vs3
・GKがシューターに対してアプローチした瞬間ゴールカバーへ

5.質的優位性

さて、今回の新潟の2得点ですが、新潟の10番の本間至恩のドリブルから逆サイドへの展開と、自分でロングボールから西岡をかわしてのゴール。

解説で石橋先生もつい・・・

本間がドリブルを始めるとホンマに止まりませんね・・・

とつぶやいてしまうほど。

身長が164㎝ですが、川崎の三苫のように将来が期待されるドリブラー。それをニンスタでみれたことは記録、記憶として残りますね。

次は個人昇格で海外にいってしまうのか。と思ってしまいます。

ラスト新潟が10人になったときに、サイドバックとの旋回から茂木が引き出されたところをうまく抜け出しに成功し、ドリブル突破からチェックメイト。

質的優位性(個人で打開できる選手)を活かしたいい攻撃でした。

動画はこちら

まとめ

今日は
【アタックパス&シュートパス】
ということでみていきました。

内容は
1.かみ合わせ → 後ろの+1を活かしながら、相手が出てきた時の回避方法を持っている
2.アタックパス → 1本のパスで崩しに入るパス
3.アタックパスからシュートパス → GKとDFラインの間に差し込むパス
4.粘り強い守備 → 最短距離でシュートコースへ
5.質的優位性 → 個で打開できる優位性

新潟のポゼッション率が愛媛を上回り、ショートパスとロングパスを相手の守備のスイッチよって使い分けていたのが印象的。ただ、愛媛も苦し紛れのクリアではなく、相手を見てテンポよくボールを大切にするシーンも印象的

そういう意味では、首位新潟と十分に戦えたと感じる。

實好監督コメント
我慢しながらできたし、行くところと行かないところの判断は全体的には良かったかなと思っている。ボールを持ったときの動かし方は、最初はスムーズさが出なかったけど、そこも少しずつ良くなってきて、攻撃の回数も増えたと思う。0-1のまま我慢して試合を進めながら、どこかで勝機を見いだそうとはしていた。体を張ってみんなゴールを守ってくれたし、相手が1人退場になってここからというときに冷静なプレーができずに失点をしてしまった。負けはしたけど、いろんなところでポジティブに捉えている

監督の印象と観てる人の印象も近かったのではないか。よくを言えば、勝ち点を積み上げたかったが、自信を積み上げたことで次節の京都戦で勝利をつかみたいですね。

アルベルト監督コメント
サイドからの攻撃がうまく機能し、攻撃の緩急もうまく作れていたと思います。ただ、1-0でハーフタイムを迎えたのは課題として残ります。あれだけ決定的チャンスを作っているのであれば追加点を決め、2-0もしくは3-0で前半を終えたいところでした。その部分は今後、改善していきたいと思います。

さらに高い基準を求めることで、強さを維持。さらによくなる可能性をもっているコメントですね。その裏には愛媛の粘り強い守備があったということですね。

次節京都戦を勝手に予測
ウタカの質的優位性は誰もが認めるところ。フォーメーションは同じ1-4-3-3。堅守から、カウンターでの速攻が非常に脅威になる。ボールを持つと同時に、攻撃から守備のリスクマネジメントは絶対。ポイントとなるのは、カウンター返しの局面からのモビリティー(流動性)となるのでは。ウタカを注意しすぎて、ライン間が割れないように他の選手の守備の連動も必須ですね。

山口と京都のハイライト

【公式】ハイライト:愛媛FCvsアルビレックス新潟 明治安田生命J2リーグ 第10節 2021/4/24

DAZN
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