こんにちは。石本です。
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選手歴 愛媛FC・FC今治 現在はシニアでのんびりとプレー
ライセンス サッカーA級・フットサルB級・GKL3
指導歴 15年以上(サッカー・フットサル)
趣味 読書(フットボール中心に年間100冊以上)
今日はレアルマドリード vs FCバルセロナの試合をみていきたいと思います。
今回は
【「パウサ」という技術、「コントラピエ」という逆をつく技術を随所に見せる】
ということでみていきたいと思います。
フォーメーション 1-4-1-2-3(レアル)1-4-1-2-3(バルサ)
試合結果 レアルマドリード 3-1 FCバルセロナ
シュート数 レアルマドリード 8-18 FCバルセロナ
得点者
12分 ベンゼマ(レアル)
35分 バルベルデ(レアル)
83分 フェラン・トーレス(バルサ)
90分+1 ロドリゴ・シルバ(レアル)
1.守備時可変システム
それぞれのフォーメーションは1-4-1-2-3だが、守備時のフォーメーションは可変システムとなる
【レアルマドリード】
【バルサ】
相手を引き込んで、スキあらば、ボールを取り返した後のロングカウンターを狙うのがレアルスタイル。そのためには中盤の3枚の誰かを最終ラインに下げるのではなく、運動量豊富なバルベルデを最終ラインまで下げる。
バルサのサイドバックが攻め上がり、ボール奪取できれば、目の前には大きなスペースと数的同数やあわよくば数的優位の状況が作れる。ウイングというよりウイングバックという認識の方がしっくりくるだろう。
一方バルサの方は、ボール保持と即時奪回がメインとなるため、レアルとは別の可変システムになる。1-4-2-3-1として、ダブルボランチにして、危険なバイタルは埋める、5レーンを埋めなければいけないときはペドリも戻してブロックを敷くこともモデルの中にあるようだが、基本的には即時奪回し、自分たちがボール保持し、タイミングで相手の急所へスプリントしていく。
2.「パウサ」という技術、「コントラピエ」という逆をつく技術
バルサ保持のレアルカウンターという図式の中、随所に気になるのは「パウサ」という技術と「コントラピエ」という技術
日本サッカーでは、相手の方へ軸足を向けて、相手の走り出すタイミングでスピードが落ちないように足元へ強いパスを出せ!と教わる。
そういう日本的な技術発揮とはどうやら違うらしい。よく目にするのは「コントラピエ」という「足の反対」という技術。つまり軸足とは逆に蹴るということ。相手の逆をつくということ。
具体的にはアウトサイドパスを効果的に使うということといえばわかりやすいだろう。軸足とは別の方向へパスを出す。
2点目のバルデルデのシュートもまさにそうだろう。軸足、骨盤、肩の向きとは逆に蹴る。しかも相手の股を狙って蹴る。
日本人であれば、つい右側にいるベンゼマにパスを出してしまいがちだが、エゴの低いストライカーは世界にはいない。自分が決めれると時は自分が打つ。
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次に「パウサ」という技術。日本語でいうと「小休止」や「タメ」ということになる。相手選手から引っ張られながらも、パスを出さずにジュニオールがDFのオフサイドラインをこえそうになるタイミングまで「タメる」技術。
その技術により、DFラインを攻略し、テア・シュテーゲンと1対1となり、そのリバウンドをベンゼマが決める。
ベンゼマのセカンドボールに対してのポジショニングにも注目したい。おそらくDFといっしょにゴール前に突っ込んだとしても、そこにボールがこぼれても得点の可能性よりもクリアやブロックの可能性の方が高い。
セカンドボールの原則に基づき、あの位置で止まっていることに注目したい。
一方、ボール保持、即時奪回のバルサからすれば、点を取りたいが、闇雲にはいかないというのが定石でもある。
3.クロスは闇雲に蹴らないのが鉄則
バルサのCFにはレヴァンドフスキがいる。そこに放り込み、セカンドボールを回収するというサッカーはよく見かけるが、バルサはそうはしない。
あくまでもタイミングだ。
得点シーンでは、差し込みクロスからレヴァンドフスキのバックヒールを狙い、その後ろからのファー詰めによる得点。
サイドを攻略し、バックパスからの2列目の飛び出しからのライナークロスはわかりやすい。
そして前半24分にあったノーモーションクロスのシーンもバルサらしい崩し。
・ボールが動いた時
・守備者がボールに目がいったとき
・サイドを突破し、後向きのとき
・ボール保持者のマークの股が開いていて、中の背後が空いている時
まとめ
今回は
【「パウサ」という技術、「コントラピエ」という逆をつく技術を随所に見せる】
ということでみていきました。
内容は
1.守備時可変システム ⇒ レアル1-5-4-1、バルサ1-4-2-3-1
2.「パウサ」という技術、「コントラピエ」という逆をつく技術 ⇒ 当たり前のように体にしみついている
3.クロスは闇雲に蹴らないのが鉄則 ⇒ あくまでもタイミング
久しぶりにこういう試合のレビューをしてみたが、学ぶべきものも多かった。なぜ、ボールが回るのか、なぜ、ボールを取られないのか、プレー強度をどこまで求めるのか。そんなに走るのか。
アンチェロッティ、チャビの意図するものはなんなのか。
試合を見ながら、自分の中で何故を繰り返す。
チャビ監督コメント
「負のダイナミクスにあり、変えていかなければいけない」「私は選手を責めることはしない。私に最も責任がある。これ発して起こっては行けないこと。やりきれなかったのは私のミスだ」 「重要なのは、成熟することと競争することだ」 「我々は自分たちの時間を利用できず、マドリーはそれをした」 「我々はリーグ戦でとても良かったが、力強さ、攻撃面を改善しなければならない。彼らのカウンターを止めなければならないと話し合っていたが、先制点はトランジションで追いつかれてを奪われてしまった」 「我々は自分たちのレベルを出せていない。偉大なチームの前では、物事を明確にしなければいけない。最初のゴールはありえない。それは認めてはいけない」
アンチェロッティ監督コメント
「我々は前半、より力強く、より効果的で、バルセロナよりも優れていた。非常に高い位置からプレスをかけてきた相手に対してうまくビルドアップし、自信を持って後方から仕掛け、守備も素晴らしく、全員がしっかり責任を持ちプレーしてくれた。それが試合の鍵となった」 -大活躍のクロースとバルベルデについて 「2人ともとても良い試合をやってくれた。クロースは後方から仕掛けるのを大いに助け、その特徴から守備が苦手な時もあるが今日は強かった。フェデ(バルベルデ)はウイングでプレーすることに慣れてきており、何度も相手ゴールに迫り、得点を挙げてくれた。彼はエネルギーと素晴らしい才能を備えている」 -先制点を決めたベンゼマについて 「練習でかなり良かったし、今後コンディションがもっとよくなっていくはずだ。今日は素晴らしい試合をやり、ゴールを決め、重要な存在になった。明日(17日)、バロンドール(欧州最優秀選手賞)を受賞することを願っているし、我々は彼を祝福するつもりだ。なぜならごくわずかだが、それは我々のものでもあるから」
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