こんにちは。石本です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今日はモンテディオ山形 vs 愛媛FCの試合をみていきたいと思います。上位との連戦を終え、勝ち点3を持って帰りたい愛媛。クラモフスキー監督、川井コーチが就任し初陣を飾りたい山形。どのような試合になったのか。
勝手に予測した内容は的中したのか。それとも的外れな予測になってしまったのか。
今日は
【堅守速攻山形×堅守遅攻愛媛】
ということでみていきたいと思います。
結論 今回は速攻で1点をもぎとり守り切った山形の勝利
入場者数 3690人
フォーメーション 1-4-4-2(山形) 1-4-3-3(愛媛)
試合結果 モンテディオ山形 1-0 愛媛FC
得点者
29分 林 誠道
1.フォーメーションのかみ合わせ
まずはフォーメーションのかみ合わせからみていきたいと思います。
愛媛がボール保持の時
ここでのポイントは
・山形は逆サイドのサイドバックのマークを捨てて中へスライド
・山形2センターバックと愛媛1トップ藤本のところは1対2
続いて山形の攻撃時の場合
ここでのポイントは
・山形FWの1人がアンカー脇に下りてくる
・愛媛の3トップをこえたら一気に崩しに入れる
2.山形の堅守速攻
堅守速攻って何?
簡単にに言えば、人数をかけて固く守って、相手が人数掛けてきたところをボールを奪った後に速く攻めること。
堅守速攻のメリット・デメリット
・守備に人数をかけるので、失点しにくい
・相手が人数をかけて攻撃してきたら、奪えば、一気に相手の背後にスペースがある中で攻撃できる
・強い相手にも勝利できる可能性がある
【デメリット】
・守備の時間が多くなる
・攻撃が単調になりやすい
・質的優位(個で打開できる選手)がいなければ得点機会が激減する
・選手のモチベーションを保つために工夫が必要
・格下相手だと、自分たちがボールを持つ時間が多くなるので、相手陣地にスペースができにくい
山﨑選手コメント
ディフェンスラインはいつもどおり、今まで積み上げてきた、コンパクトな状態を保つというところは引き続きでした。
山形の1-4-4-2の守備ブロックを敷いた堅守。2トップからのハードワークした規制からボール奪取。1点目のシーンは山形からのゴールキックからでしたね。素早い再開からでしたが、愛媛センターバックの前野がインターセプト。サイドバックと入れ替わり、サイドを崩されてもボランチがカバーに入る。
クロスに対して、もう一人のボランチがバイタルエリア(ゴール前の守備ラインの前のスペース)ケアをして、前向きにクリア。クリアボールを競り合いから、ルーズボールを林がボール奪取し、ボールを繋ぐ。
前野がインターセプトで前に出ていたこともあり、センターバックの背後のスペースが空いていたこともあり、ボールを拾った林が一気に独走し、茂木との2対1の状況も落ち着いてゴールのニアハイ(近い方のポストの上のところ)につきさす。
見事に堅守速攻が決まった1点だった。
林の試合後のコメントでは
2対1の状況ではあったけど、シュートを決めるしか考えてなかった。
と、ストライカーっぽいコメントですね。
前回の予測では
と、昨年FC今治を優勝争いに導いた素晴らしい選手ですね。さらに成長し、個人昇格していくか。
他にもこんなことを予測していました。
オフサイドにはなりましたが、非常に効果的な攻撃でした。ハイライトでは途中からですが、ダゾーンを契約している人はフルタイムでみてみてください。
山田拓と山田康が入れ替わり、また入れ替わる。ゾーンで守りつつ、ボール周辺に対しては受け渡しありのマンツ―マンで対応するが、守備のギャップ、ライン間をうまく使われ、フィニッシュまでもちこまれたシーンでしたね。
逆に愛媛はどのようなゲームプランを持っていたのでしょうか。
3.愛媛の堅守遅攻
愛媛の守備、攻撃についてみていきたいと思います。
今回の愛媛は解説の方も言っていましたが、ペースの強弱があまりない。スイッチが入らない・・・。狙いが見えないというようなコメントがありましたね。ただ、試合を終わってみたら、シュート数は10本と10本。コーナーキックは2本愛媛の方が多い。フリーキックも1本愛媛の方が多い。
愛媛の狙いはなんだったのでしょうか。
堅守遅攻ですね。
堅守速攻に対して堅守速攻ではなく、堅守遅攻。その狙いとは・・・
もちろん、すべてが速攻しないのではなく、チャンスがあれば速攻も狙いますが、そこを防ぐのは山形も得意なところ。
前節後の予測はこんな感じでした。
最終ラインの背後のスペースに速攻をかけるというより、中盤の選手を引き出し、守備ラインの前のスペースのバイタルエリアを攻略することを狙う。
そして、4バックのスライド時に起こるレーンがあくところですが、右サイドバックの選手がウイングにつられて、サイドバックとセンターバックの間のレーンが空いてますね。決まれば、ナイスゴールでしたね。
堅守遅攻のメリットとしては、もう一つあります。それは燃費がいいこと。速攻しないので、体力を比較的使わなくて済むということ。
愛媛がボールを奪った瞬間、速攻はしないかわりにボールを動かし、中盤を引き出し、そこからバイタルエリアやサイドレーンでオーバーロードやアイソレーションを狙う。
後半途中から、山形のプレススピードがガクッと落ちて一気に愛媛ペースとなりました。そこに運動量のある、近藤、忽那がスイッチを入れ、ヘディングが得意な西田でチェックメイトというプランだったのではと思います。
忽那の背後へのアクションやバイタルの攻略から近藤のフィニッシュまでいきますが、おしいシーンでしたね。
忽那選手コメント
負けている状況だったし、時間はまだまだあると捉えていたので、どんどん仕掛けて、前から守備でハメにいくことを意識し、僕と(近藤)貴司君のところでスイッチを入れていこうとした。
これから夏場になりますが、走れるチーム、質的優位があるチームが優位になるなのはポイントですが、そこを逆手にとる戦略、戦術もあるということですね。
J1ではまさに堅守遅攻で2位(5月18日現在)にいるのが名古屋ですね。
まさに孫子の言葉である
彼を知り己を知れば百戦殆からず
ということがわかります。
まとめ
今日は
【堅守速攻山形×堅守遅攻愛媛】
ということでみていきたいと思います。
結論 今回は速攻で1点をもぎとり守り切った山形の勝利
内容は
1.フォーメーションのかみ合わせ → それぞれに数的優位な場所がある
2.山形の堅守速攻 → 林を起点に速攻を仕掛ける
3.愛媛の堅守遅攻 → 相手の背後の狙いはダミーでバイタルやサイドを狙う
西田の300試合出場でなんとか結果を出したかったが、次の出場の機会ですね。
前田選手コメント
自分たちがボールを持つ時間が短く、守備に回る展開になってしまった。守備でハメて奪いにいくこともできていなかった。そのまま試合が進んでしまったことは反省点。自分のまわりに相手選手が多くて、自分も誰をつかんで良いのかハッキリしなかった。そこで自分が行ったあとのスペースを使われてしまうことも多く、あまりうまくいかなかった。
もう少し、守備の強度を上げたかったですね。もう少し、奪うことができたら、ペースもよりにぎれたということですね。
クラモフスキー監督コメント
良いフットボールができていたと思いますし、良い流れでの攻撃もあったと思います。その中で相手にとって危険になるプレーもできていたと思いますし、チャンスも多く作れていましたし、もう少し点が取れてもおかしくなかったかなと思います。しっかりとやることを選手たちがやってくれたと思いますし、ハードワークして守備も強く行けたと思います。
内容的には初陣をかざれたことが今節に関しては全てですね。今後さらに強化していきそうですね。
實好監督コメント
暑さや湿度の高さもあった中での戦いは愛媛にとって良い環境だと思って試合に入ったけど、山形さんの出足が良く、強度のある守備になかなかうまくできなかったところがある。ルーズボールのところのスピードもすごく速く、そのあたりが一瞬のスキになって失点につながったのかなと思う。その中でも我慢強さ、謙虚さを出しながら守備をして、得点まであと少しのところまでは行けた。選手たちはあきらめない戦いをしてくれた。
守備のところがうまくいくように次節は改善されそうですね。楽しみにしたいと思います。
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4.次節 相模原戦を勝手に予測
非常に固い守備からカウンターを狙う相模原。愛媛がボールを持つ時間が多くなる中、カウンターからゴールを狙う。両ウイングバックが下がり、5バックとなる相模原に対して、我慢強く攻撃し続けることができるか。決めきることができるか。カウンター狙いのチームだけあり、攻守の切り替えが肝となるのは間違いないだろう。
5.相模原戦勝手に対策
(ジュース1本分飲んだと思って読んでもらえたら幸いです)
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