W杯 決勝トーナメント1回戦 日本 vs クロアチア 戦術分析 トレンド 【徹底した矢印の変更】

日本代表

こんにちは。石本です。
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本記事の執筆者
選手歴 愛媛FC・FC今治 現在はシニアでのんびりとプレー
ライセンス サッカーA級・フットサルB級・GKL3
指導歴 15年以上(サッカー・フットサル)
趣味 読書(フットボール中心に年間100冊以上)

今日は日本 vs クロアチアの試合をみていきたいと思います。

今回は
トレンド 【徹底した矢印の変更】
ということでみていきたいと思います。

フォーメーション 1-3-4-2-1(日本)1-4-1-2-3(クロアチア)

試合結果 日本 1-1PK1-3 クロアチア

シュート数 日本 13-17 クロアチア

得点者
43分 前田大然(日本)
55分 ペリシッチ(クロアチア)

1.中盤3枚の献身性

結果的には1-1のドローからのPK戦で日本は破れてしまいましたが、振り返っていきたいと思います。

まずは噛み合わせからみてみたいと思います。

日本は1-3-4-2-1でクロアチアは1-4-1-2-3ということでした。

日本のボール保持時にはウイングバックやインサイドハーフがフリーになりやすく、クロアチアの守備が困る位置にありますね。しかし、中盤の3人がハードワークすることと、ウイングの外切り守備でウイングバックへのパスを制限したで、日本の攻撃を制限していましたね。

37歳となるモドリッチの攻守にわたり献身的なプレーはさすがと言えます。今やペナルティエリアからペナルティエリアのボックスtoボックスは当たり前ですね。

次にクロアチアがボール保持した場合をみてみたいと思います。

2.徹底した矢印の変更

クロアチアの攻撃時の噛み合わせはこちら。

日本のウイングバックが両サイドに下がり、5バックとなり、インサイドハーフが相手のサイドバックにプレスをかけるようになりますね。

守備の原則ではコンパクトにしてボールを奪うことが必要になります。

では、何を基準にしてコンパクトにするのか。

それはボールとボール状況です。

ボールがどこにあるのか。さらに具体的にいうとどのレーンにあるのか、ゾーンはアタッキングゾーン、ミドルゾーン、ディフェンシブゾーンのどこのゾーンになるのか。

そしてボール状況はどうなってるか。
プレッシャーがかかっているか、いないか
・前向きか、後ろ向きか、どこに向かおうとしているのか

そのボールとボール状況をみてコンパクトにできるかできないかが決まってきます。

その原則を逆手にとるのが、クロアチアが頻繁に使う、矢印の変更です。

矢印とはどこに進もうとしているのか、どこに蹴ろうとしているのか。

それは何をみればわかるのでしょうか。

3つ矢印
・体の向き・つま先の向き
・ボールの置所
・視線

これにより、パスがどこにだされるのか予測します。

それを逆手にとり、矢印を頻繁に変えたり、矢印とは別のところへパスしたり、意図的に矢印とは逆に蹴ることをしています。

それにより、コンパクトにするスライドが遅れたり、1stアプローチが遅れて自由に配給されたりします。

得点シーンも常に矢印を変えながら、最後はゴールを決めたシーン。

動画はこちら

モドリッチがよく意図的にアウトサイドパスを使うのには矢印を隠すためによく使うということですね。

3.多彩なバリエーションのセットプレー

そして、多彩なバリエーションのセットプレーがトレンドでもあります。ワールドカップで勝ち進むためには守備とセットプレーは肝となるのは間違いありません。

その中でもセットプレー。そしてPK。

コーナーキックの多くのバリエーションは対応を困らせたと思います。サインプレーとなれば、その合図の仕方はチームそれぞれですが、1つの立ち位置からいくつかのバリエーションを持つことがポイントかなと思われます。

例えば、それぞれ立ち位置が違うコーナーキックが3種類あったとします。そして、その立ち位置からどこを狙うかは3つくらい持っておきます。そうなると3種類のバリエーションが3つなので、合計9つとなります。

逆に日本はデザインされたコーナーキックからの得点。堂安からのショートコーナー、ポイントはいくつかありました。

ポイント
・鎌田、伊東を経由することでクロアチアの選手を3人引き出した
・中に蹴り込むタイミングを最初の堂安、鎌田、伊東、堂安と4回ずらしラインコントロールを困難にした
GKが出れない軌道で中に蹴り込んだ
・吉田が2列目から飛び込み、谷口の頭に合わないことで吉田のマークが緩くなった
・さらに前田のマークも緩くなった
・ショートコーナーのため、ニアの選手が出ているので、折り返しのスペースができた

動画はこちら

まとめ

今回は
トレンド 【徹底した矢印の変更】
ということでみていきました。

内容は
1.中盤3枚の献身性 ⇒ ボックスtoボックスは当たり前
2.徹底した矢印の変更 ⇒ 意図をもちながら、意図を隠す矢印
3.多彩なバリエーションのセットプレー ⇒ 相手に準備させないこと、準備された中でバリエーションを持つこと

トレンドとしての矢印の変更は全体をみえているのが前提。プレッシャーがかかった中でも、自信を持って矢印を変える、隠すことでボールを循環させる。

このワールドカップという舞台でそれをスタンダードに行うことが重要だと言える。

メンタルといえばそれだけで片付いてしまうが、気持ちの面で優勝を狙うチームとベスト8を狙うチームのメンタルの違いはすでに出ているのではないだろうか。

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