こんにちは、石本です。
今日は、高校サッカー選手権の市立船橋vs帝京長岡の試合を観ていきたいと思います。
市立船橋 1-2 帝京長岡
得点者
26分 葛岡孝大(帝京長岡)
30分 上野一心(帝京長岡)
80+3分 松本海槻(市立船橋)
フォーメーション 市立船橋1-4-4-2 帝京長岡1-4-4-2
今日は
【高校のマンチェスターシティー】
といういうことでみていきたいと思います。
1.ポジティブトランジション
帝京長岡の一点目はポジティブトランジション(守備から攻撃)からでした。相手のボランチのところでボールを奪い返し、そのまま4対3の状況からパスで崩し、ゴール。
この時のポイントをみていきたいと思います。
・すぐに奪い返しにいけるポジション
・失った後、近い選手でパスコースを遮断しながらボールを囲む
・足だけでなく、体の面で奪いに行く
・奪った後、前の選手はシュートが打てるラインへアクションを起こす
・誰にでも出せるボールの持ち方から左へパス
2.ニアゾーンの攻略
帝京長岡の2点目はマンチェスターシティーを思わせるようなニアゾーンの攻略でしたね。
サイドにボールがはいり、そこからニアゾーンへ走り込み、さらにパスを出した選手がワンツーで入っていく。そこからダブルタッチパスで中に折り返し、チェックメイト。
まさにマンチェスターシティーのようなパスワークで崩し、かつ再現性のあるはハーフスペースのニアゾーンをつかった崩しはとてもテンポよく見ごたえがありました。
そして、ペナルティエリアのボックス内では、テクニックを活かした攻撃が相手の脅威となりましたね。
3.クロスパス
試合の中で、ちょっと印象に残った崩し。
それは「クロスパス」。
解説の北嶋さんも
「うわぁ~クロス・・・じゃないんですね・・・」
「クロスじゃなく、パスでもぐってくるんですね・・・」
というセリフが、プレーの印象を物語っていますね。
4.バイエルン風ハイプレス
帝京長岡の守備についても見ごたえがありました。
鉾選手のスピードを活かしたハイプレスはチャンピオンズリーグ覇者のバイエルンのハイプレスを見ているかのようでしたね。
それに合わせて、他の選手も次のパスコースを狙って、フィニッシュまでいきましたね。
この時のポイントは
・全力で左を限定しながらプレス
・近くのパスコースを狙えるようにポジショニング
・ボールが出た瞬間に回収
5.ディストリビューション(配球)
最後に残りのアディショナルタイムで1点取り返した市立船橋のディストリビューションからのカウンター攻撃。帝京長岡のハイプレスからのラストパスがGKに渡った瞬間に前線への正確なフィード。
点を取るためにはあそこの場所しかなかったですね。
・松本選手が先に触れる
・ワンタッチでGKの頭上を越す優しいシュート
まとめ
今日は
【高校のマンチェスターシティー】
といういうことでみていきました。
とにかく、テクニックとパスワークで崩していく。
相手が集結したら、広いサイドから再現性のある崩しにかかる。
フィニッシュゾーンでは、テクニックの発揮、ボールを失った後も、すぐに奪い返しにいける距離間。奪い返した後のショートカウンターも選択肢のあるユニットでの崩し。
失点をする形としては、ロングカウンター、ショートカウンターだったり、セットプレー。これもまたマンチェスターシティーのような失点ではある。
まさにまた見たくなるサッカーですね。
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