徳は弧ならず【城は人、人は石垣】

こんにちは、石本です。
今日の本はこちらです。

「徳は弧ならず」木村元彦

広島の今西さんの話を執筆したものですね。今回のタイトルの意味を調べてみると・・・

徳は孤ならず必ず隣あり
徳のある者は孤立することがなく、理解し助力する人が必ず現れる。(コトバンクより

今回は
【城は人、人は石垣】
ということでみていきたいと思います。

1.人生の最後まで面倒をみる

今西氏に世話になった人は数知れない。ドラゴン久保もその一人

あんなに選手のことを考えて、世話をしてくれる人はおらんですよ。今西さんに出逢っとらんかったら、自分は勉強もせんかったし、人とも話さんような感じやったし、とっくにダメになっとたでしょうね。(久保竜彦)

なぜ、広島に人が集まるのか。

久保の例にあるように今西はクラブを離れても徹底的に人生の最後まで面倒を見る。サンフレッチェ広島に高校生の良い選手がなぜ集まっていたか分かりますか?プロとして伸びずに広島を退団した選手を今西が誰一人として路頭に迷わせなかったからです。あいつが全国回って、頭を下げて就職を世話したんです。(かつての東京ヴェルディ社長坂田信久)

 

2.全てがつながる

オフト監督が日本に来るときのきっかけとなった。

私は日本リーグでプレーしてきたが、選手、指導者としては大きな仕事をしてこられなかった、だから、あなたの力が必要と考えてオランダに来た。

加茂監督から岡田日本代表監督に代わった時の状況

今西は断言した。
岡田(武史=コーチ)しかおらんでしょう。練習もチーム状態も全部見とったし、選手との信頼関係も厚いじゃないですか。彼に頼みましょう

 

3.今西さんの名誉回復

この本が執筆されたのはなぜか。FC岐阜での社長解任の裏には・・・

今西の名誉を回復させるためには、後半部分こそが、さけては通れない取材と執筆であった。(木村元彦)
今西氏の蒔いた種が本書を通じてさらに広がることを切に願う。(平尾剛)

 

おわりに

今回は
【城は人、人は石垣】
ということで。

内容は
1.人生の最後まで面倒をみる
2.全てがつながる
3.今西さんの名誉回復

今西さんの徳のすごさが伝わってくる本でした。
ここまで影響力のある人は、そこまで出会うことも稀ですね。
本ではありますが、とても伝わってくる内容でした。

今治に来た岡田さんや木村さんはもちろん、愛媛FC、愛媛サッカー界にも大きな影響を与えてもらったことを知ることができて、見習うべきことばかりでした。

何かあったときは、この本のことを思い出してみたいと思います。

徳は孤ならず必ず隣あり

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