サッカー攻守の切り替えは死語である 【切り替えを制するものはゲームを制する!新しい切り替えの考え方とは】

今回は
フットボール批評2022年4月号
から学ぶ
 
10000冊チャレンジ303冊目(今年78冊目)
 
サッカー攻守の切り替えは死語である
【切り替えを制するものはゲームを制する!新しい切り替えの考え方とは】
 

1.切り替えのシームレス化

歴史を遡り、1970年くらいまでは攻守を交互に行っていた。それがクライフ、サッキの革命からより循環型へ。そして現代はつなぎ目のないサッカー、つまりシームレスサッカーとしてデザインされている
サッカーの4局面など存在しない、0局面だと言われるくらいになってきている。
 

2.サッカー4局面から8局面

シームレス化とはいえ、なぜ4局面が存在するのか。それは切り取った方がトレーニングしやすく、選手達にゲームモデルを落とし込みやすいから。
 
さらに、サッカーは進化する。
攻撃、攻撃から守備、守備、守備から攻撃の間にさらにジョイントがはいる。
それぞれの間に入ることで、4局面から8局面へ
 
攻撃、攻撃から守備の間にアクションが存在するということで、その部分を意図的に切り取る。
攻撃がボール保持、攻撃から守備は相手ボール保持、その間のルーズボール、つまりどちらのボールでもないときが存在する。
 
この考え方が整理されれば、さらにチームに落とし込むための言語化になるだろう。
 

3.守備から攻撃の2つのカウンター

守備から攻撃に移りカウンターを仕掛ける
その時の状況をさらに切り取っているのがバスケットボール界。
 
2vs1など人数が少ない状況を速攻と呼び、4vs3など人数が多い状況をアーリーオフェンスと呼ぶ。
誰がセンターレーンを走り、誰がサイドレーンを走るのかがデザインされており、
サイドレーンを走ることをワイドラン中央を走ることをリムランという
背が低い選手がワイドランナーになり、背が高い選手がリムランナーになるのが一般的で、あえて遅れてリムランして入ってくることをディレイという
 
わざと高い選手をサイドに置くことで相手の高い選手を引き出すということもある。だが、3ポイントがうまくないといけない
 
オフェンスリバウンドは誰がいき、誰がいかないかを決めておく
背の高い3人をゴール下に置き、Yのような形なしておくフィニッシュワークも重要。
 

終わりに

他種目から戦術を学び、サッカー版にアップデートしていく余地はまだまだありそうだ。
 
バスケット界からの提言では
1.場所に名前をつける
2.4局面のつなぎ目まで見て8局面で考える
3.速攻のランニングコースを設計する
4.切り替えの回数を減らす戦い方をする
 
ボールが動くたびにポジションを取り直すリプレイス
相手の背中を取る→バックドア
 
など、言語化をさらにピッチ内で使えるコンセプトワードに変えて共有することで、反応を速くする
 
フットボール批評を読んでの感想だが、フットサルB級時に同期だったバルドラール浦安のGKコーチ兼セットプレーコーチ兼アナリストの橋谷さんの記事にも注目したい。
受講生でありながら、講師のような豊富な知識、経験、プレゼンはとても刺激を受けた。さらに話しやすく、みんなに愛される人柄でもある
 
最先端やトレンドを常に探っている方々の記事が読めるので、進化に適応するにはおすすめの本ですね。
 
フットボール批評2022年4月号issue35
 
 

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